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ゲームの得点について、何故10点刻みのゲームがあるのか?その3

コラム3

今回は再びゲームに注目しての得点の最小単位への考察です。
調べてみたら、得点条件が少ないゲームにおおいようです。でそこに注目して考えてみます。

3.得点条件が少ないゲームに多い、短時間のゲームにも多い。

得点条件が一つしか無いゲームにまとまった最小単位が多いことに気づきました。
たとえば成功数×10点みたいなゲーム。何かの回数によってゲームの得点が決まる形式のゲームはおおいですね。
1で注目したギャンブルゲームも得点条件は基本的に一個のことがおおいですしね。

反対にいろんな得点条件がある、複数の得点札がある形式のゲームだと得点単位も低いです。
これが成功したら1点だけど、これが成功したら3点みたいな。

差がいろいろあるゲームや、まとめて複数の条件により点数が入るゲーム等だと、いろいろな得点パターン、それによる合計得点により、さまざまな数が生まれます。扱う数が多い場合最小単位が1でないと表しづらいようです。
これは長時間ゲームであればあるほどそのような傾向になるような気がします。
また得点回数が最終時に1回のみ計算だったり、単発でどばっとそれらの累積で50点ぐらい得点が入る形式のゲームは、最後の数字にのみ満足感があればいいような気がしますので、この場合は1点刻みのほうがいいのでしょうね。

反対に短期間で何回も繰り返して得点が入ることの多いカードゲームなどは10点刻みのゲームがちらほら有ります。
それは得点が入るシーンが多く、その得点が入るタイミングでの満足感が1点2点だと少なく感じるからではないのでしょうか?
得点が入るシーンというのはゲームを振り返る地点でもあるので、ここでのモチベーションというのは非常に重要ですし、ここで差を一回一回しっかりと感じたいのでしょう。

複数回同じことを繰り返す系のゲームにとっては終了までの面白さにそれは直結する部分も多いのでしょうね。
確かに中間で2点入るよりも、20点入るほうがいい気がします。
それが複数得点条件のあるゲームなら諸々の得点条件を足して20点かも知れませんが、得点条件が一つしか無いゲームの場合は、最小単位を5点にして4回それができたから20点みたいな感じにするのではないでしょうか?

また短時間のゲームにも10点単位のようなゲームが多いような気がします。

また短時間で終わるゲームで、得点パターンが一つしか無く、目標点作者の思い描いた気持よく終わりたい数(50点かもしれないし100点付近かもしれないけど)に持っていくためにも最小単位を大きくする必要のあるゲームも存在するのではないでしょうか。
トリックテイキングゲームでは10点単位の得点形式をしばしば見るような気がします。

そんな感じで以上3回にわたって今回は得点単位が大きいゲームの理由を探ってみました。

お付き合いいただきありがとうございました。
もちろんここに描いてあることは推測ですし、正しいかといえばそうではないかもしれませんので、あしからず。

ただ普段遊んでいるゲームが何故この得点になっているのか、差やそれによる満足感の演出はどうなっているのか、この機会に考えてみるのは面白いのでないでしょうか。

新しさを感じるゲームが好きなボードゲームギークです。 maskMenやルイスなどオリジナルボードゲーム作ったりもしたり。
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