今回はアメリカン・レイルズというゲームを紹介します。
アメリカの鉄道をテーマにした経済ゲームです。
アメリカ!鉄道!経済!と言えば1830などの18xxシリーズが超有名なのですが、18xxは3時間~6時間ぐらい掛かるガッチガチにガチンコのゲームとしても有名です。
それに比べればアメリカン・レイルズは非常に分かりやすい、ボードゲームを最近始めた人にもお薦めできる優しめのガチゲーです。
プレイヤーはアメリカの銀行家になり株をオークションで買うことで鉄道会社に投資をします。
そして株を持っている会社に指示を出して都市から都市へと線路を延ばし会社を発展させていきます。
プレイヤーが賢い指導者であれば配当金として大きな利益を得ることができますが、そうでない場合は全然儲からないままです。
ゲームが終わったときに最も現金を持っているプレイヤーが勝利します。
プレイヤーの行動としては線路を引いたり株を競ったりするほかにも様々なアクションがあるのですが、ゲーム的には非常に分かりやすくなっています。
行えるアクションは全てゲームボードに示されているので、自分のコマをやりたいアクションに置くだけです。
その際、他のプレイヤーのコマが置かれたところは選べないので、手番が早いほうが選択肢が多く有利です。
しかし、強いアクションを行った場合、次のアクションを行う際の手番が後回しになるようになっていて、この辺が悩ましいところです。
また、このゲームは運の要素がまったくない、ガチンコのゲームです。
そのため交渉が非常に大切になっており、ルールブックの中でも交渉することが推奨されています。
同じ会社の株を持っているプレイヤーとは同盟を組んだり、1位のプレイヤーを他のプレイヤーが協力して邪魔したりと上手く立ち振る舞うことが勝利のカギとなります。
見た目も渋く、如何にも重ゲー!といった感じですが、実はルールは4ページ弱しかありません。ルールがシンプルな分、交渉に集中できるという点が素晴らしいと思います。