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プロの翻訳家じゃないので人一倍がんばっています

翻訳家じゃない僕がルールを和訳するときに気をつけていること

この記事は、Board Game Design Advent Calendar 2017のエントリーです。

こんにちは、JELLY JELLY CAFEの白坂です。

海外からゲームを仕入れる際、説明書を日本語に翻訳して、印刷をしてゲームに添付してから販売しています。翻訳は、予算や時間などの関係で英検2級でTOEIC250点の僕がやっているのですが……その際に、自分なりに心がけていることがあります。

それは、
読みやすく、分かりやすく
です。

なんだか当たり前のことを言ってしまいましたが、とても大事なことだと思っています。初めてのボードゲームで遊ぶときは、必ずそのルールを読みます。このとき、「難しそう……」とか「ちょっと意味が分からないな……」となってしまってはいけません。最悪そのゲームで遊ぶことをやめてしまう可能性もあります。理想は、「面白そう!」とワクワクしてもらうこと。

そのために、できるだけシンプルで分かりやすい日本語での翻訳を心がけています。翻訳時に意識していること、それは……
めちゃくちゃ意訳する
です。

場合によっては原型をとどめてないこともあります。原文を見て、「これは日本人にはピンと来ないな……」と思った表現は大胆に削ったり、意味が通る範囲で違う言葉に置き換えることもあります。

翻訳の例

いくつか、例を紹介したいと思います。以下は、弊社で販売予定のラットトラップというゲームのルールの一部です。

まずはこれ、サイコロの出た目のアクションの説明文です。
翻訳家じゃない僕がルールを和訳するときに気をつけていること
原文は、STEAL、盗み、ですね。他プレイヤーのカードを1枚盗む、というアクションです。

翻訳家じゃない僕がルールを和訳するときに気をつけていること

これは、「ドロボウ」と翻訳しました、他のアクションが名刺なので「盗む」ではなく「盗み」が適切なのですが、語感がしっくりこない……ということで「ドロボウ」としました。

また、「盗んだカードを見てもいい」「カードが無ければアクションは無効になる」という説明は原文にはなかったのですが、不明瞭な点だったので追記しています。

次はこれ、回復のアクションです。
翻訳家じゃない僕がルールを和訳するときに気をつけていること
原文はHEAL、癒すとか、治す、という意味ですね。アクションは名詞で統一したかったのに動詞……。

翻訳家じゃない僕がルールを和訳するときに気をつけていること
これは、「ハート」と翻訳しました。「回復」とするか迷ったのですが、アクション名をすべてカタカナに統一したかったのと、日本人ならハート=回復というイメージができると思い、このようにしました。

翻訳例の一部を紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。プロの翻訳家の方が見たらまだまだ甘い部分もあるかと思いますが、素人なりに意識している点として少しでも参考にしていただければ嬉しいです!

ゲームマーケット2017秋でお待ちしております!

12月2〜3日開催のゲームマーケット2017秋に今回もJELLY JELLY CAFEとして出展いたします。上の翻訳例のゲーム「ラットトラップ」をはじめ、新作5作品を先行発売いたします。たくさんの方のお越しをお待ちしております!

参考リンク
エッセン2017の新作5作品を先行販売いたします!(予約アリ) | JELLY JELLY CAFE | ゲームマーケット

JELLY JELLY CAFEのオーナーです。日本中にボードゲームカフェができる日を夢見て日々がんばっています。
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