今回はいかさまゴキブリの紹介です。
突然ですがドイツゲームというのはそのルールの新規性、奇抜性も魅力のうちの一つ、音で判断したり、上から物を落としたり、磁石を使ってみたりなどなど、新鮮な感動を我々に届けてくれるという楽しみもあります。
さて、今回のいかさまゴキブリもそんな斬新なルールがひとつ盛り込まれています。
基本は、自分の番には手札を1枚出して、手札をなくしたら勝ち、特殊カードはいらない手札を押し付けたり、1枚ひかせたり、みたいなウノのようなゲームなのですが・・・何が画期的かというと!
それは…ルール中にイカサマができる!
ゲーム中いつでも、いらないカードを隠したり、床に落としたりして手札のカードを減らして良いのです!
当然手札がゼロになったら勝ちなのでイカサマで減らすと非常に有利です。
ですが1人監視役(この人はイカサマ禁止です)がいてその人に見つかってはいけなく、見つかるとペナルティがあったり、監視役が交代になったりします。
この一匙ルールを加えただけで、緊張感が出る出る。
監視役に見つからないように手札を減らすスリルと言ったら!
非常に斬新です。
ルールでイカサマOKと書いている奇妙さとプレイの緊張感、僕も一時期癖になりました。
(写真はプレイ中、ウノのように1枚づつ出していきます。キリギリスは監視役の証のカード)
(写真はプレイ後、机の下にはカードがいっぱい捨てられているものです。)
また作者は「村の人生」、「ラ ボカ」などを作り近年活躍している、ブラント夫妻!
ではなく、その子供のエミリーとルーカスなんです。
この一家、非常に面白い一家ですね。一家全員デザイナーじゃないですか。
末恐ろしい。
子供らしい自由な発想が斬新なこのゲームを生み出したのですかね。
ブラント夫妻が自分の手柄にしないで、クレジットが子どもたちになってるのもなんとも微笑ましいし、公平さを感じます。
この夫婦、「村の人生」などのしっかりした大人向けのゲームももちろん出していますが「モンスターの住む家」などの子供向けゲームも出しています。
子供がすきなのでしょうね。
さて、話を戻してそれにしても、こんな尖ったゲームを出せるドイツゲーム市場には今後も期待せざるを得ませんなー。
ある意味日本でいうところの同人では出せるけど、企業は出したくない感じのゲームのような気がします。
やはり作家性を重んじるドイツゲームならではなのでしょうか。
今後もアイディアが非常に優れた、攻めたゲームが出てくる市場であってほしいものです。期待!