今回は欲張りハムスターというゲームを紹介します。
短時間で終わるカードゲームでありながら、しっかりとした遊び応えのあるゲームです。
カードは1~4までの数字が書かれおり、1~3はそれぞれ2種類ずつあります。つまり全部で7種類あります。
プレイヤーは手札を2枚持ちます。また場にカードを表向きに置きます。残ったカードは山札へ。スタートプレイヤーから時計回りに手番を行います。手番にできることは以下の3種類があり、そこから2つを行います。同じものを2回行ってもよいです。
①場からカードを取り、手札に加える。
②手札からカードを出し、自分の前に表向きに置く。この時1回の手番で出せるカードは1種類のみです。
但し、他のプレイヤーの前に置かれているカードと同じ種類のカードは出すことができません。また、カードに書かれた数字の倍数であれば一度に何枚でも出すことができます。例えば「4」であれば4枚、8枚、12枚、、、でしか出すことができませんが、「2」であれば2枚、4枚、6枚、、、と出すことができます。つまり大きい数字のカードは出しずらいわけです。
③②で前に出したカードを全て裏返します。この時に最も多くの手札も持っているプレイヤーは、裏返したカードの中で一番上にあるカードの数字ぶんだけ手番プレイヤーに手札を奪われます。
奪われたカードは手番プレイヤーの裏返したカードの山に追加で置かれます。
つまり大きい数字のカードを裏返したほうがたくさん奪えるわけです。
で、山札がなくなったらゲーム終了。裏返してるカードの枚数がプラス点、手札に残ったカードはマイナス点。裏返していないカードは何にもなりません。最も得点の多いプレイヤーが勝利します。
ルールの説明が長くなってしまいましたが、ルールが分からないとこのゲームの良さが伝わらないと思うので我慢して読んで下さい。すみません。
このゲームのポイントは「大きい数字は出しづらいけど、たくさんカードが奪える」という点と「できるだけまとめて裏返したいけど、溜め込みすぎると奪われる」という点で複数のジレンマが組み込まれているところです。
文章で書くと堅苦しいですが要は
「あの人のほうが手札が多いから今のうちに手札溜め込もう」
→「あの人が手札出した!ってことは俺が一番手札多いじゃん!奪われちゃう!」
→「やべぇ俺も出さなきゃ!あたふた」
となるわけです。これが多人数で遊んでいると奇妙な連鎖反応が起きます。
たっぷりカードを溜め込んでたと思いきや、慌てて吐き出す様はまさにハムスターのようでユーモラスです。
箱絵のドヤ顔もプレイヤーを表しているようで愛着が湧きます。
個人的にはハゲタカのえじき、ニムト、ゲシェンクといった定番ゲームと並べても遜色のないゲームだと思っています。面白いですよ!