今回はディ・スタウファーというゲームを紹介します。
去年発売された最近のゲームであり新しいアイデアも取り込みつつ、昔ながらのボードゲームらしさも味わえる魅力的なタイトルです。
ディ・スタウファーは神聖ローマ帝国の皇帝ハインリッヒ6世(この人は領土内を馬に乗って旅し、1年で4000キロも移動したそうです)に付き従う貴族になり、各地方で役職に付くことで特権や勝利点を獲得するゲームです。
このゲームは画像で見る限りだと、かなり重い(=時間の掛かる、ルールの複雑な)ゲームに見えるかもしれません。
しかし実際は1ラウンド、そして1ラウンドあたり3手番、つまりたったの15回手番で終わってしまいます。
手番に行うことも、コマの補充、または、コマを支払って役職に付くの二択となっており非常にシンプルです。得点は各ラウンド終了時の得点計算と、ゲーム終了時の得点計算で獲得するためプレイヤーはこの15手番でいかに得点を得るかを考える必要があります。
実際はもうちょっとルールがあり単純ではないのですが、比較的分かりやすいと思います。
特に「手番順にかかわるルール」と「コマの補充に関するルール」についてはこのゲーム独特のものがあり、非常に面白く悩ましいです。
ぜひ遊んで確かめてみてください。
正直に言って、目を見張るような斬新さはこのゲームにはないかなぁと思っていますが、昔ながらのゲームシステム、新しい工夫、美しいアートワークが高いレベルで融合しつつも遊びやすいタイトルとなっていると感じています。