ボードゲームは初めてという方が、ボードゲームをよく知っている人たちと一緒に遊んでいたりすると、ボードゲーマーたちの会話になかなかついていけなかったりしますよね。
これ面白そうだな〜と思って取ったボードゲームが、「それは重いからやめた方がいいよ。」と否定されても「ボードゲームが重い?たしかにずっしりくる…」とか、「それはインストできないからなあ」と言われても「インスト?音楽の話してる?もしかしてインストール??」といった感じで意味が伝わりにくいかと思います。
そういう方向けの、ボードゲームで遊んでいるときによく聞く用語集をまとめてみました!
すでに掲載してある、ボードゲームメカニクス集も合わせてチェック!
ボドゲ
「ボードゲーム」の略です。まずはここから!
インスト
「instruct」や[instruction」という、「~に教える」という意味の英語から来ている用語で、ルール説明のことを指します。インストできるできないというと、そのゲームのルール説明ができるかどうかを指します。ボードゲームをよく知っている人に「すみません、インストお願いします。」と頼んでみましょう。決して、インストゥルメンタルやインストールの略ではありません。
重い(おもい)/軽い(かるい)
ボードゲームで「重い」や「軽い」というと、そのゲームのルールの複雑さ、プレイ時間の長さなどの度合いを指します。重いと表現されるゲームほど、プレイ時間が長かったり、考える要素が多く、やりごたえのあるゲームが対象となります。逆に軽いゲームというと、プレイ時間も短く、ゲームとゲームの合間にサクッと遊べるゲームのことを言う場合が多いです。「軽いゲームがしたい!」や、「時間もあるし、ちょっと重いゲームがしてみたいです!」と言えば、どういうゲームがやりたいか伝わるはずです。
ボードゲームデザイナー
ボードゲームにおけるデザイナーというと、基本的には箱の絵をデザインした人ではなく、そのゲームを設計した人や考案した人を指します。ボードゲームを選ぶときの選択肢の1つとして、有名なボードゲームデザイナーを押さえておいてもいいですね。
サマリー
「要約した」などの意味を持つ英単語です。ボードゲームのルールをわかりやすくまとめたものであり、小さなカードであったり、ボードの端に記載されていたりします。「これサマリーです。」と何かを渡されたときは、そこを見ればルールがわからなくなったときに確認できると覚えておきましょう。
コンポーネント
コマやボードなど、ボードゲームの部品を総称してコンポーネントと表現します。「ミステリウムはコンポーネントの雰囲気がいいよね」、「コンポーネントがしっかり作られているよね」といった感じで使います。
スタP(すたぴー/すたぷ)
スタートプレイヤー(スタートP)の略です。親やディーラーと呼ばれたりもします。スタートプレイヤーはルールの基準となり、様々な状況で親から数えて手番が早い方が優先されたり、ディーラーの次のプレイヤーから手番開始となったりします。ゲームによってはスタートプレイヤーマーカーが入っており、スタピーマーカーと呼ばれたりもします。
拡張(かくちょう)
ゲームに新しい要素を入れたり、プレイ人数を増やすために拡張版が出ているゲームがあります。「拡張入れたら6人でも遊べるよ!」や、「ちょっと次は拡張入れてみよう。」なんて使う人がいます。ゲームをやりつくしてしまったり、遊びたいけど人数が多い場合は拡張版を入れると、新しい感覚で遊ぶことができます。
金(きん)
ボードゲームにおける、通貨の単位の総称です。ゲームごとに、金貨や銀貨、ゴールド、コイン、ドル、ポンド、ルピー、デュカート…などなど、通貨の単位が決められているものですが、いちいち使い分けるのも面倒なので、「◯金」として呼びます。
ラウンド/アクション/フェイズ/ターン
すべて1ゲームを構成する単位を指します。ゲームによってその名称はバラバラですので、深く考える必要はありません。これらを繰り返すことでゲームが進んでいきます。
コスト
物を製作するために払う費用のことを意味する英語からきており、ボードゲームでもよく使われます。生産コストや建築コスト、維持コストといったように使用され、「生産:コストとして〜」と記載されている場合、その行動をするためにはコストを払わなければいけないということになります。
トークン
「代用貨幣」、「引換券」、「しるし」などを意味する英語で、ゲーム内においてさまざまな数をカウントするときの用語です。小さなタイルやチップなどをトークンとしてよく使用します。「コストとして◯◯トークンを3つ場に払う」といったように説明書に記載されている場合があります。
リソース
「資材」、「資源」を意味する英語で、ボードゲームでも使う人はよくいます。「コンコルディアはリソース管理が大事だよね。」という感じで使います。
運(うん)ゲー
運用素が勝敗を分けるときに使う用語で、「なんだよ運ゲーじゃん…」という人がいます。だいたい負け惜しみです。
バカゲー
バカとしか言いようがないゲームのこと。バカゲーと呼ぶ場合は基本的に褒め言葉であり、決してゲームをネガティブに評価しているわけではありません。バカみたいに盛り上がるゲームだとか、テーマがバカだとか、なんかこうよくわからないけどバカだよねってときに使います。
積みゲー
買ったはいいけど遊んでおらず、部屋の隅に積んであるゲームのことを言います。ボードゲームに限らず、ゲームをよく遊ぶ人は知っているかと思います。
ダウンタイム
他のプレイヤーが手番を行っているときに発生する待ち時間のことです。ダウンタイムが長いと、必然的にゲームのプレイ時間も長くなります。できるだけ他のプレイヤーの手番中にも、次は何するか考えておくと、ゲームがスムーズに遊べます。
枯れる(かれる)
特定の種類のカードやタイルが、山札や手札からなくなってしまうことです。意図的に枯らすことで、ゲームを優位に進められる場合もあります。
ヴァリアント
ヴァリアントルールとして説明書に記載されていることが多く、ゲーム性を少し変化させて、変わった楽しみ方ができるようになります。
カウンティング
公開されたカードを記憶していくことをいう用語です。使用するカードなどの内訳が決まっているゲームで特に有効な方法で、特定のカードの残り枚数を把握することで、期待値を計算してゲームを有利に運ぶことを狙えます。
ゲーマーじゃんけん
最短手で勝敗が決まるじゃんけんの仕方です。普通にじゃんけんをして、あいこの場合は少数派の勝ち、少数派が同数の場合はそこ同士で通常のじゃんけんとして勝敗を決めます。大人数だとあいこが続いてしまうため、ゲーマーじゃんけんを覚えておくとスムーズにスタートプレイヤーを決められます。
GM(じーえむ)
ゲームマスターの略で、ゲームの司会進行役として、プレイヤーとは少し違う立場でプレイする役割をする人のことを言います。GMが必要なゲームといえば人狼が有名です。
ハウスルール
特定の場所やお店、団体などにのみ適用されるルールのことです。「日曜人狼のハウスルールとして、投票は全員同時に行います。」といった感じで使います。場所によってハウスルールは違うものなので、新しい場所に行った時は、その場所のハウスルールを確認しておくとトラブルを回避できます。
しゃがむ
自分のメリットとなる行動ではなく、勝負から降りたり、あえて 不利になる行動をすることをいいます。しゃがむことによって、よりよい機会をうかがいます。「ここはしゃがんどくか〜」と言えば、何か作戦があるのかなと思わせることができるかもしれません。
卓(たく)
ボードゲームを遊んでいるテーブルのこと。「アグリコラの卓が立つ」といった感じで使います。
ヘイト
嫌悪感を意味する英語からきている用語で、特定のプレイヤーに攻撃しようと思うことを指します。交渉ゲームなどで、相手を裏切ったりすると恨まれることとなり、仕返しをしてやろうと思われます。そういう状況のことを「ヘイトを買う」といいます。
面子(めんつ)
遊ぶメンバーや人数のことを指します。面子という言葉自体は知っているかと思いますが、麻雀を由来とした用語ということを知らない人は多いのではないでしょうか。
安牌(あんぱい)
危険ではありませんが、良い結果も見込めないことを指します。「ちょっと怖いし、ここは安牌かな〜」と言ってカードを出したりします。こちらも由来は麻雀から来ているってしってました?
上家(かみちゃ)/下家(しもちゃ)
自分から見て手番が前の人を上家、後の人を下家といいます。これも麻雀が由来の用語ですので、麻雀が好きな人と遊ぶとよく使われます。
どうでしょうか?ボードゲームでよく使われる用語を知っておけば、ボードゲームに詳しい人たちの会話においていかれないばかりか、「お、知ってるな」と思わせることができるかもしれません。ぜひ覚えてボードゲームにのぞんでみてくださいね!