これは、ゲーム作りという茨の道に足を踏み入れた一人の男の物語

ゲームマーケットに個人で初出店してきました!

しゅんすけ 2020.01.10


こんにちは!事務スタッフの高橋です。

皆さんは「ゲームマーケット」ってご存知ですか?

ボードゲーム好きな方なら一度は聞いたことがあるんじゃないでしょうか。東京では春と秋に年2回開催される、”電源を必要としない”ゲームを売ったり買ったりできるイベント、つまり日本に住むボードゲーマーたちのお祭りです。

このゲームマーケット、普通にお客さんとして参加しても十分楽しいのですが、やはり一度は自分だけの作品を作ってみたくなるのがボードゲーマーの性というもの。

ということで、2019年11月23日〜24日東京ビックサイトにて開催された「ゲームマーケット2019秋」に出店側として参加してきたので、準備の流れや当日の様子をアドバイスを交えてレポートしていきたいと思います!

「これからゲームマーケットに出店したい!」と思っている方はぜひ参考に…と言いたいところですが、思ったより売れなかったし、準備もかなり後手後手だったので、反面教師的な視点で見ていただければと思います。

 

まずは応募してみよう!

とにもかくにも、まず応募をしないことには始まりません。毎回イベントの半年ほど年前になるとゲームマーケットのHPに出店申し込みフォームが出されるので、そこから申し込めば誰でもゲムマに出店できます。

僕は友人と飲んでいたときに100%その場のノリで応募しましたが、本来ゲムマはノリで応募するものではありません。
しかし、僕は後に引けない状況にならないと動き出せない野比のび太タイプの人間なので、同じのび太タイプの人はとりあえず応募しちゃうのものもいいかもしれません。

 

のび太はノリで応募した方がいい

ゲームを作ろう!

ゲムマに出店することが決まったら、あとはゲームを作るだけです。

自分の頭の中にあるアイデアを練り上げ、試作が出来上がったら、実際にテストプレイをして周りの人から意見をもらいましょう。テストプレイをすることで構想段階では気づかなかったルールの穴や、改善点が見つかることがあります。

僕も自分のゲームを友人とテストプレイしましたが、何度もボロクソに批評されました。四六時中悩んで作り上げたゲームが「つまんね」の一言で片付けられると、さすがに心が折れるし、両手にメリケンサックをつけてそいつの顔をボコボコにしてやりたくなりますが、ゲームをより良いものにするためにここは我慢!もし自分を抑えられる自信のない人は、手にスポンジなど柔らかいものを巻いてテストプレイに臨むことをおすすめします。

 

友人とテストプレイするときは手にスポンジを巻いた方がいい

印刷所に入稿しよう!

ボードゲームを初めて作る人にとって、最も大きな壁となるのが量産体制です。
ゲームを完成させるには、ゲームに使うコマなどの道具を準備し、箱やカードなどはデータを作成し印刷所に入稿しなければいけません。最近はボードゲームを主に取り扱う印刷所も増えてきていますが、だいたいイベントの1〜2ヶ月前には入稿が締め切られてしまうので、間に合わないことのないよう余裕をもってデザインを進めていきましょう。

僕の場合、入稿したのが締切日の23:59分でした。そんなことある?

あの稀代の怠け者、野比のび太ですらもう少しマシなスケジュール管理ができていたでしょう。

 

23:59に提出するやつはのび太以下

宣伝をしよう!

ゲームを印刷所に入稿した後も、やるべきことはたくさんありますが、特に力を入れるべきはゲームの宣伝です。ゲームマーケットのHPで紹介ページを作ったり、ツイッター等SNSでの告知などが主な方法ですが、最近では”フォアシュピール”など、ゲームマーケットに向けた先行体験会なども増えてきているので、そういったイベントに参加するのもいいと思います。

ゲームマーケットに何度も参加している常連さんは、事前に欲しいゲームの目星をつけている人がほとんどです。当日、無名サークルの小さなブースに足を止めてもらうのは極めて難しいと思ってください。無名サークルこそ、宣伝に力を入れるべきなのです。

 

たまに真面目なことも言う

ゲムマ当日

いよいよゲームマーケット当日です!
ブースのレイアウトを考え、宣伝用のPOPなども作っておきましょう。あとは積極的にお客さんに声をかけ、1つでも多くゲームが売れるよう頑張りましょう!

とはいうものの、人生そんなうまくはいきません。道行く人が自分のブースを見向きもせず通り過ぎていくのはなかなか辛いものがあります。僕も2時間くらい商品が1つも売れなかったときは暇すぎて「巻数多めの漫画とか持ってくればよかったなあ」と思ってました。刃牙とか。

 

刃牙を持っていった方がいい

まとめ

 

いかがでしたか?

僕がゲームマーケットに参加した時の反省点や気づいたことを紹介しました。結果的に大成功!とはいきませんでしたが、自分が苦労して作ったゲームが売れた時の喜びはひとしおですし、たとえ少しでも、遊んでくれた人に「楽しかった!」と言ってもらえるだけでゲムマに出店して本当によかったと思えました。

これはゲームを作ってみないと味わえない感覚だし、先ほど「無名サークルは宣伝がすべて」みたいなことを言いましたが、宣伝や販売数よりも大切なものがあるんだと強く感じました。

 

宣伝や販売数よりも大切なものがある

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というわけで宣伝させていただきます。当サークルの新作「カンジョーブギョー」ですが、ジェリカフェさんのお慈悲により通販サイトJELLYにて取り扱いをさせてもらっています。手前味噌ですがみんなで盛り上がれる超いいゲームだと思ってますし、売れないと僕の今月の給料が5ディルハムに変わる恐れがあります。ここまでお付き合いいただいて恐縮ですが、少しでも興味のある方は是非チェックしてみてください!

売れさせたい!!!!

JELLY JELLY CAFEの事務員。ポーカー、麻雀、将棋が好きです。とにかく頑張ります。
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今週のオススメボードゲーム

ドクターエウレカ

劇薬の詰まった試験管を動かして遊ぶ「ドクターエウレカ」。テクニックと判断力が必要なスピード系ゲームです。

2人から4人用のゲームで、それぞれカラフルな玉の入った試験管を3つ持ち、お題のイラスト通りの組み合わせを作ります。ただし、玉は劇薬のため、絶対に触ってはいけませんし、試験管からこぼしてもいけません。誰よりも早く完成させたプレイヤーは「エウレカ!」と叫び、全員で正しくできているか確認し、あっていればカードを得点として獲得します。誰かが5枚カードを集めたらそのプレイヤーの勝利でゲーム終了です。

玉は試験管から出してはいけないので、他の試験管に移し替える必要があります。また、誰よりも早く完成させるためにスピードも求められますが、1個だけ移し替えたいのに2個や3個も一緒に移してしまうなど、テクニックも重要です。

ルールは簡単ながら非常に盛り上がるゲームとなっています。

このゲームを詳しく見る